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今日、わが国が世界でも一、二を争う長寿国であり、それが目覚ましい医学の進歩とともにあることはいまさら詳しく述べるまでもないことでしょう。また、それに伴い増え続けている老人介護の間題、行政、個人レベルでの福祉への取り組みなど、きたる高齢化社会に向けて人々の関心の高さは皆さんご承知の通りです。 しかしその一方では、老人間題がいまだに弱者への一方的な救済という枠の中でしか語られていないという現実もまた否めない事実です。私たちは皆、等しく年をとります。私たちが今、幸せで健全な生活を当たり前に望むように、年を重ねた老人たちもまた、尊厳ある人間らしい生活を得る当然の権利があるのです。 間近にせまる21世紀の高齢化社会に向けて私たちが真に健康で文化的な生活を営んでいくためには、医療・社会保障・教育・文化・雇用などの一層の充実はいうまでもなく、さらに高齢者とともに明るい未来を築こうとする「たずさえられた手」であることを忘れてはなりません。 “お年寄り”という名の人はいないように、高齢化社会も顔のない器ではなく、私とあなたのともにつながれた手によって初めて健康な心を持つ社会となるのです。 明日の明るく元気な高齢化社会を築いていくのは、あなた自身です。 今、私たちを取り巻く環境は必ずしも心に身体にいいとはいえません。水や空気の汚染はいうまでもなく、成人病や糖尿病、ガンなどの病気は増加傾向を続けています。また、福祉の面でもまだまだ立ち後れた面が多いといわざるを得ないでしょう。 こんな時代での、本当の「健康」とは一体何なのでしょう。病気をしていないこと、心が豊かなこと、社会が生活を保障してくれること・・・・・・・この答えはみなさんと一緒に考えていきたいと思っています。みなさん一人ひとりと心の通った教育ができるように、少人数教育を本校は徹底して行います。皆が等しく共通理解することは、「健康」を共に学んでいく上でどうしても欠かせないことだからです。学生同士が盛んに議論できるよう、グループ学習も展開し、学生間で目的意識を明確にし、積極性を高めたいと思っています。 とかく暗いイメージの先行する高齢化社会を、いつの時代よりも「良き時代」にしていきましょう。今や学歴や資格で評価される時代は終わりを告げ、社会の中で役立つ人材が尊重される時代となっています。あなたのやる気と新しい発想が、明日の豊かな社会を築いていくのです。
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